2025(令和7)年「やすらぎ修行会」プチ法話 第165回
第165回「やすらぎ修行会」プチ法話 2025/2/21
昨年12月、いよいよ母の在宅介護が始まろうという時、看護師さんから教えて頂いた「介護の心得」。①睡眠をしっかりとる、②少しずつやる、③介護をひとりで抱え込まない、④介護だけの一日にならないようにする。「介護」の語を「仕事」に置き換えれば「日々を過ごす心得」になりますね。
介護が始まると、食事の介助、薬を飲ませる、歯磨きをする、マッサージ、おむつや点滴の交換などなどやるべきことが増えます。また、お医者さん、看護師さん、言語療法士、理学療法士、入浴サービスの方々ありがたいことに毎日のように誰かが状況改善のため手助けに訪れてくれます。
さて「介護だけの一日にならないようにする」には?妻は数年前から興味を持つようになった幕末史のYouTubeを作業がてら次から次へと視聴しています。ちょっとした時間を見つけては、江戸城、後楽園、上野寛永寺、小塚原刑場跡など幕末史跡巡り。筋トレ動画を見ては、毎日腹筋、背筋、腕立てを。ヨーグルトを食べ、破損した筋繊維の修復に努めています。新たな事にチャレンジ!
私は、13年続けてきた、気仙三十三観音霊場徒歩巡礼の今までを、「エッセイ」という形で地元の方にお伝えしたいと執筆開始。一月半で1200字の原稿25本を書き上げ、いよいよ地元誌「東海新報」誌上での連載が始まりました。
昔から「忙中閑あり」といいます。綿々とやるべきことが連なっている日常ですが、心を向けて目をこらすと、ポッカリと「すきま時間」が見つかることもある。ささやかな楽しみを掘り起こし、自らの生涯に彩り加えていきたいものです。