2025(令和7)年「やすらぎ修行会」プチ法話 第170回
第170回「やすらぎ修行会」プチ法話 2025/7/21
「ミスタージャイアンツ」長嶋茂雄さんが通っていたリハビリ病院でのこと。施設に入ると、明るい声で「今日も一緒に頑張りましょう」と利用者の方々にお声がけをされていたとか。みなさん、あこがれのスターと対面したうえ、直接励ましを受け、さぞリハビリに力が入ったことでしょう。素敵ですね。
母の在宅介護が始まって6ヶ月、言葉も少なく表情も乏しかった当初に比べ、力が戻り、切れある言葉を紡げるようになりました。ベッド上での生活ですが、明るい雰囲気で辺りを和ませています。
「顔色がいいですね」には「ほめたって何もでないよ」と、「お年はおいくつですか」には「86です。若く見えるでしょ」と。決して若くは見えません。
食事は、介護食や、煮こごり、ゼリーなど。だいぶ食べられるようにはなりました。食べるとき、「どうだ」「ああまずい」「こっちは」「もっとまずい」「これは」「今までで一番まずい」と顔をしかめます。
マッサージの時は「もちょと上」「もちょっと右」「ここなのか」「どこかよく分かんねーよ」と。 「桃栗三年。続きは何ですか」「柿…、続きは?」「柿の種」。なんか、ことわざ辞典にある気が致します。
ユーモアは自らに籠もりがちな時に人とつながる力を与えてくれます。介護スタッフの方も、だいぶ元気になったと喜んでくれています。ベッド上の生活でも役割を果たすことができるのですね。